皆さん、こんにちわ。
レイトンです。
今回は、成長企業が集まるナスダック100指数に連動する米国ETFの「QQQ」について詳しく解説していきます。
SNSで話題の『レバナス(iFreeレバレッジNASDAQ100)』は、ナスダック100指数の値動きを2倍で追随するETFとして人気を集めています。
しかし、QQQはレバレッジが掛かっていないため、より安定したリターンを得たい方や、長期的な資産形成を目指している方におすすめです。
QQQは、マイクロソフトやアップルといった、世界を代表するテクノロジー企業を中心に、安定した収益力を持つ企業に幅広く投資できる点が魅力です。
安定的な成長と、魅力的な配当を両立させたい方にとって、QQQは最適な選択肢と言えるでしょう。
QQQの2014年1月~2024年1月までのトータルリターンは403.9%です。
この記事を読むことで次のことが分かります。
・QQQとはどんなETFなのか
・QQQの魅力について
・なぜQQQは長期投資に向いているのか
S&P500は右肩上がりに上昇し続けているので、S&P500に連動しているETFのVOOを購入しても長期投資として間違いないないですが、QQQはVOO以上に上昇の期待ができるかもしれません。
QQQとVOOの3年(2021年~2024年)と5年(2019年~2024年)のトータルリターンを比較すると、
・3年トータルリターン QQQ 59.3%、VOO 55.9%
・5年トータルリターン QQQ 223%、VOO 138.8%
VOOのトータルリターンも素晴らしいですが、それ以上にQQQのトータルリターンが優れています。
QQQの概要
QQQの正式名称は、インベスコQQQトラスト・シリーズ1(Invesco QQQ Trust Series 1)です。
QQQの概要は下記のとおりです。
- 設定年は1999年3月10日
- NASADAQに上場している時価総額が最大規模の金融企業を除く上位100社で構成されている
- 時価総額加重平均方式(時価総額の大きい企業の値動きに左右されやすい特徴があります。)
- 純資産額は約2,851億ドル(2024年9月3日時点)
- 経費率は0.20%(参考までに同じバンガードのVOOの経費率は0.03%、VYMは0.06%です)VOOやVIGに比べると少し高いですが、それでもトータルリターンから見れば許容範囲の経費率ではないでしょうか。
- 直近の分配金(配当金)利回りは0.64%(2024年9月時点)
QQQはどちらかと言うと、分配金を貰うのではなく、株価上昇に伴うリターンを狙っていくETFになりますので、あまり分配金は気にしなくても良いかもしれません。
(参考までに2024年9月時点の同じバンガードのVOOの配当利回りは1.38%、VIGは1.84%です)
- リバランス(銘柄入れ替え)は原則年1回(12月)
ちなみにQQQはの運用会社インベスコとは、インベスコ・パワーシェアーズ・キャピタル・マネジメント・エルエルシーという名の会社で、バンガードのように上場投資信託(ETF)を取り扱っている資産運用会社です。
ちなみにNASADAQ総合指数に上場している銘柄は3,000以上になるので、時価総額の上位100社(金融を除く)は選び抜かれた銘柄になりますね。
組み入れ銘柄について
QQQの組み入れ銘柄数は101銘柄です。(2024年9月13日時点)
構成銘柄の上位5銘柄は、アップル(AAPL)が8.93%と最も高く、続いてマイクロソフト(MSFT)8.38%、エヌビディア(NVID)7.67%、ブロードコム(AVGO)5.25%、アマゾン(AMZN)5.08%と、情報技術セクターと一般消費財セクターの銘柄が上位を占めています。
トップ10は、アップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)、エヌビディア(NVDA)、ブロードコム(AVGO)の情報技術、メタ(META)やアルファベット(GOOGL・GOOG)のコミュニケーション、アマゾン(AMZN)やテスラ(TSLA)の一般消費財、コストコ・ホールセール(COST)の生活必需品セクターに分かれています。
トップ10の銘柄(GOOGLとGOOGは分けて算出)で全体の50.5%を占めています。
銘柄名 | 銘柄コード (ティッカーシンボル) | 割合 | |
1 | アップル | AAPL | 9.16% |
2 | マイクロソフト | MSFT | 8.09% |
3 | エヌビディア | NVDA | 7.66% |
4 | ブロードコム | AVGO | 5.09% |
5 | アマゾン | AMZN | 4.85% |
6 | メタプラットフォーム | META | 4.74% |
7 | テスラ | TSLA | 2.70% |
8 | コストコ・ホールセール | COST | 2.67% |
銘柄名 | 銘柄コード (ティッカーシンボル) | 割合 | |
1 | アップル | AAPL | 12.59% |
2 | マイクロソフト | MSFT | 10.43% |
3 | アマゾン | AMZN | 6.58% |
4 | メタプラットフォーム | META | 4.82% |
5 | テスラ | TSLA | 3.83% |
6 | アルファベット | GOOG | 3.82% |
7 | エヌビディア | NVDA | 3.62% |
8 | アルファベット | GOOGL | 3.61% |
ちなみにアルファベットは2014年にクラスC株のGOOGと、クラスA株式のGOOGLに分割したため、上場している銘柄が2種類あります。
2銘柄の違いは、クラスC株のGOOG株には議決権がなく、クラスA株のGOOGL株には議決権があります。GOOGL株が一般的にGOOG株よりも少し株価が高い理由になっている。
セクター比率について
QQQのセクター比率は下記のとおりです。(2024年9月13日時点)
「セクター比率を見ると、情報技術(Information Technology)が50.38%と圧倒的な割合を占め、コミュニケーションサービス(Communication Services)、一般消費材(Consumer Discretionary)がこれに続きます。
この3セクターだけで全体の78.79%を占めており、QQQが「ハイテク銘柄」と呼ばれる所以がよくわかります。
2022年1月時点で、QQQに組み込まれていなかった素材、金融、エネルギー、不動産といったセクターも、ごくわずかな割合ではありますが、2024年9月時点では組み込まれています。
具体的には、素材 (Materials)1.52%(1銘柄)、金融 (Financials)0.50%(1銘柄)、エネルギー (Energy)0.43%(2銘柄)、不動産 (Real Estate)0.22%(1銘柄)を占めています。
銘柄名 | 割合 | |
1 | 情報技術 (Information Technology) | 50.38% |
2 | コミュニケーション (Communication Services) | 15.45% |
3 | 一般消費材 (Consumer Discretionary) | 12.96% |
4 | 生活必需品 (Consumer Staples) | 6.43% |
5 | ヘルスケア (Health Care) | 6.32% |
6 | 資本財 (Industrials) | 4.49% |
7 | 素材 (Materials) | 1.52% |
8 | 公益事業 (Utilities) | 1.30% |
9 | 金融 (Financials) | 0.50% |
10 | エネルギー(Energy) | 0.43% |
11 | 不動産 (Real Estate) | 0.22% |
銘柄名 | 割合 | |
1 | 情報技術 (Information Technology) | 50.86% |
2 | コミュニケーション (Communication Services) | 18.64% |
3 | 一般消費材 (Consumer Discretionary) | 15.40% |
4 | 生活必需品 (Consumer Staples) | 5.50% |
5 | ヘルスケア (Health Care) | 5.47% |
6 | 資本財 (Industrials) | 3.10% |
7 | 公益事業 (Utilities) | 1.04% |
「先日ご紹介したVIGでは、資本財、一般消費財、ヘルスケアがセクター比率の上位3つを占めていましたが、QQQでは、一般消費財が12.96%と比較的高い割合を占める一方で、資本財とヘルスケアの比率は10%を下回っています。
さらに、金融セクターについても、VIGと比較してQQQでは約0.5%低い割合となっています。
このように、両ETFのセクター構成に大きな違いが見られることから、VIGとQQQを併せて保有することで、ポートフォリオの多様化を図り、リスク分散効果が期待できるかもしれません。」
VIGについては、別の記事に書いているので、そちらも併せて読んでいただけると嬉しいです。
QQQの強さについて
QQQは、設定年の1999年3月10日の始値44.34から2021年11月22日の直近高値408.66まで右肩上がりの上昇を続けており、約900%上昇してます。
特に2020年3月のコロナ下落の安値164.93から2021年11月の高値408.66までは約2.5倍の急上昇を遂げています。
しかし注目すべきは、設定後の2000年3月に付けた高値120.00を超えたのが、2016年12月の高値121.11なので、約16年間QQQは高値を超えられず値動きが横ばいということでした。
今のQQQでは考えられない値動きですね。
今の右肩上がりの上昇を見ている方は、果たして15年間横ばいでもホールドし続けることができる人はどれくらいいるでしょうか。
QQQのセクター比率を見ると、構成銘柄トップのアップル(AAPL)やマイクロソフト(MSFT)が含まれている情報技術 (Information Technology)やメタ(META)やアルファベット(GOOGL・GOOG)が含まれているコミュニケーション (Communication Services)のセクター割合が多いので、今後もハイテク銘柄の成長が続く限り、QQQも右肩上がりに上昇し続けることが予想されます。
QQQとVOOの比較について
QQQとVOOのトータルリターンを比較してみました。
2011年1月~2022年3月のまでの11年間の分配金(配当金)を含めたQQQとVOOのトータルリターンの比較です。やはりQQQのトータルリターンは素晴らしいですね。
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投資は自己責任で行ってください。 投資に関する最終決定は、ご自身で行うようにしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
QQQはわたしもポートフォリオに入れているETFの1つです。
QQQは、アップル、マイクロソフト、アマゾンなどのMAMAAをはじめ、エヌビディアやテスラといった成長性の高い企業を多数含むETFです。
これらの企業が牽引するAI、半導体、電気自動車といった分野は、今後も高い成長が期待されており、QQQへの投資は、将来の技術革新に参画する絶好の機会と言えるでしょう。
直近10年間(2014年1月~2024年1月)のトータルリターンでは、QQQはS&P500に連動するVOOを約200%上回っており、その高い成長力を実証しています。
ただし、ハイテク株は市場全体の変動を受けやすく、個別企業の業績悪化によるリスクも伴うため、長期的な視点で投資することが重要です。
QQQは、成長性の高い企業に集中投資したい方や、アクティブな投資スタイルを好む方におすすめです。
ただし、リスク許容度が低い方や安定的な配当収入を求める方には、よりバランスの取れたETFを選ぶことをおすすめします。