【結論まとめ】
・米国株はS&P500に代表されるように、長期的に右肩上がりで成長してきた
・過去の暴落局面でも必ず回復しており、長期投資に適した市場といえる
・VIGやQQQなどの米国ETFを使えば、初心者でも長期投資がしやすい
なぜ米国株は長期投資に向いているのか。
これは、米国株投資を始める多くの人が一度は考える疑問ではないでしょうか。
米国の主要企業約500社で構成されるS&P500(SPX)は、
2021年7月9日に終値4,369.55と史上最高値を更新しました。

2020年3月23日のコロナショック安値(2,191.86)からは
約199%の上昇となり、長期的には非常に力強い右肩上がりの推移を続けています。
私自身、投資を始めた当初は日本株を中心に投資していましたが、
この圧倒的な成長力に魅力を感じ、米国株への長期投資を選びました。
ただし、米国株は一直線に上がり続けているわけではありません。
1925年から2020年までの間に、20%以上の暴落を8回経験しています。
それでもなお、
なぜ多くの投資家が米国株を長期投資先として選ぶのか。
この記事では、
- 米国株が長期投資に向いている理由
- 暴落を乗り越えて成長してきた歴史
- 長期投資に向いている代表的なETF
について、初心者の方にも分かりやすく解説します。
なぜ米国株は長期投資に向いているのか【結論】
米国株の長期投資は、
短期間で売買を繰り返して利益を狙う投資とは考え方が異なります。
短期投資では、
景気指標や金融政策、地政学リスクなどの影響を強く受け、
株価の上下に一喜一憂しがちです。
一方、長期投資では、
企業や経済そのものの「成長」に焦点を当てて投資を行います。
米国は世界最大の経済大国であり、
イノベーションを生み出し続ける企業が数多く存在します。
そのため、短期的には暴落や調整があっても、
長期的には経済成長とともに株式市場が拡大してきました。
「長期投資に向いている」というのは、
常に株価が上がり続けるという意味ではありません。
下落局面を含めた長い時間軸で見たときに、
最終的に成長してきた実績があるという点が重要なのです。
結論から言うと、
米国株は「成長力・回復力・株主還元」の3点が非常に強い市場です。
短期的な値動きに振り回されなければ、
長期で資産形成を行ううえで非常に合理的な選択肢だと考えられます。
1つ目は米国の株式が成長し続けているところですね。
理由① 米国株は長期的に右肩上がりで成長している

こちらは1990年〜2021年のS&P500のチャートです。
上下を繰り返しながらも、長期では明確な右肩上がりとなっています。
2009年3月のリーマンショック安値(666.79)から、
2021年7月の高値(4,369.55)までは約6.5倍の上昇です。
一方、日本株(日経平均)はどうでしょうか。
1989年12月の高値(38,957円)を、
30年以上経った現在も更新できていません。
この違いを見ると、
長期投資では市場全体が成長し続けるかどうかが極めて重要
であることが分かります。
理由② 米国株は暴落を何度も経験し、そのたびに回復してきた
米国株市場は、決して安定一辺倒ではありません。
- リーマンショック:約▲68%
- コロナショック:約▲34.5%
といった大きな下落を経験しています。
しかし重要なのは、
暴落後に必ず回復してきたという事実です。
リーマンショック後は回復まで約4年4か月かかりましたが、
株価は最終的に過去最高値を更新しました。
この「回復力」こそが、
米国株が長期投資に向いている最大の理由の一つです。
多くの投資家が長期投資に失敗してしまう理由の一つが、
暴落時に冷静な判断ができなくなることです。
株価が大きく下落すると、
「今回は今までとは違うのではないか」
「もう回復しないのではないか」
といった不安が頭をよぎります。
しかし、過去のリーマンショックやコロナショック時にも、
同じような悲観的な声が市場にあふれていました。
結果として、米国株市場は時間をかけて回復し、
その後、過去最高値を更新しています。
長期投資において重要なのは、
暴落そのものを避けることではなく、
暴落が起きたときにどう行動するかです。
米国株が長期投資に向いている理由は、
「暴落しないから」ではなく、
「暴落しても回復してきた歴史があるから」
という点にあります。
この事実を理解しているかどうかで、
投資中のメンタルは大きく変わってきます。
理由③ 連続増配企業が圧倒的に多い
米国には、50年以上連続で増配している企業が数多く存在します。
- アメリカン・ステイツ・ウォーター:67年
- P&G、コカ・コーラ、ジョンソン&ジョンソン:50年以上
連続増配を続けられるということは、
安定した利益と強固な財務基盤がある証拠です。
一方、日本では30年以上連続増配している企業は非常に少なく、
この点でも米国市場の強さが際立っています。
理由④ 高配当でも長期的な信頼性が高い
米国株の高配当銘柄は、
単に配当利回りが高いだけでなく、
長期にわたって配当を維持・増配してきた企業が多いのが特徴です。
日本株では記念配当などで一時的に利回りが高くなるケースも多く、
長期投資という観点では不安が残る場合があります。
理由⑤ 少額から世界的企業に投資できる
米国株は1株から購入可能です。
AppleやMicrosoftは数万円から購入でき、
ETFであればさらに少額で分散投資が可能です。
一方、日本株では最小単元が高額な銘柄も多く、
少額投資という点では米国株に分があります。
長期投資に向いている米国ETFの種類
米国株に長期投資をする方法として、
ETFを活用するのは非常に合理的な選択です。
ETFは複数の企業にまとめて投資できるため、
個別銘柄に比べてリスクを分散しやすく、
初心者でも取り組みやすい特徴があります。
また、ETFごとに投資対象や目的が明確に分かれており、
「成長を重視するのか」
「安定性や配当を重視するのか」
といった投資スタイルに合わせて選択できます。
ここでは、長期投資に向いている代表的な米国ETFを、
目的別に整理して紹介します。
S&P500連動型ETF
- 市場全体の成長を取り込む
- 王道の長期投資
増配型ETF
- VIGなど
- 分配金の安定成長を重視
連続増配を重視した長期投資を考えている方には、
10年以上連続で増配を続ける米国企業で構成された
VIG(バンガード米国増配株式ETF)について
詳しく解説した記事も参考になると思います。
成長型ETF
- QQQ
- 高いリターンを狙うが値動きは大きい
より高いリターンを狙いたい方には、
NASDAQ100指数に連動する
QQQ(インベスコQQQトラスト)について
詳しく解説した記事もあります。
高配当ETF
- SPYD、QYLD
- インカム重視だが注意点も多い
配当利回りを重視した投資を考えている方は、
米国高配当ETFの代表格である
SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)
についても理解しておくと良いでしょう。
また、毎月分配型ETFとして人気のある
QYLD(グローバルX NASDAQ100 カバード・コールETF)
については、
メリットだけでなく注意点も多いため、
事前に特徴を把握しておくことが重要です。
自分に合った米国ETFの選び方
- 安定重視 → VIG
- 成長重視 → QQQ
- 高配当重視 → SPYD / QYLD
- 市場全体 → VOO
重要なのは、目的とリスク許容度に合ったETFを選ぶことです。
必ずしも、1つのETFだけを選ぶ必要はありません。
例えば、
安定性を重視するために増配ETFを中心に据えつつ、
一部を成長型ETFに振り分けることで、
リスクとリターンのバランスを取ることも可能です。
長期投資では、
「どれが一番儲かるか」よりも、
「長く持ち続けられるか」が重要になります。
値動きの大きさに耐えられず途中で売却してしまっては、
長期投資のメリットを活かすことはできません。
自分の投資目的やリスク許容度を整理したうえで、
納得できるETFを選ぶことが、
長期投資を成功させるための近道です。
まとめ|米国株は長期投資に非常に合理的な市場
米国株は、
- 市場全体の成長力
- 暴落後の回復力
- 連続増配文化
- 少額投資のしやすさ
といった点で、
長期投資に非常に適した市場だといえます。
短期的な下落に惑わされず、
自分なりの投資理由を持って継続することが、
米国株投資で成功する最大のポイントです。
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投資判断はご自身の責任で行ってください。

