米国株投資を始めるとき、
多くの人が一度は悩むのが
「円貨決済と外貨決済、どっちで買えばいいのか?」という問題です。
結論から言うと、
長期で米国株投資を続けるなら、
外貨決済の方が合理的になるケースが多いです。
証券会社の画面を見ると、
どちらも簡単に選べるため、
「とりあえず円貨決済でいいかな」と
深く考えずに選んでしまう方も多いのではないでしょうか。
私自身も、米国株投資を始めた当初はそうでした。
両替の手間がなく、操作も簡単。
初心者の自分には、それが一番無難な選択だと思っていました。
ただ、米国株や米国ETFの積立投資を続けていくうちに、
ふとこんな疑問を持つようになりました。
「この決済方法、長期投資として本当に合理的なんだろうか?」
「小さな手数料の違いが、10年後・20年後には
意外と大きな差になっているのでは?」
この記事では、
円貨決済と外貨決済の違いを単に比較するだけでなく、
長期投資の視点で“どちらを選ぶべきか判断する考え方” を
実体験を交えて整理していきます。
読み終わるころには、
あなた自身の投資スタイルにとって
円貨決済と外貨決済のどちらが適しているのか、
迷わず判断できるようになっているはずです。
米国株の円貨決済と外貨決済の違いとは?
まずは、それぞれの仕組みを整理します。
円貨決済とは?
円貨決済は、
日本円のまま米国株を購入できる方法 です。
注文時に、証券会社が自動で
円 → 米ドルへ両替し、そのドルで米国株を購入します。
投資家側は、
- 円で注文するだけ
- 両替操作が不要
- 為替を意識しなくていい
という手軽さがあります。
外貨決済とは?
外貨決済は、
あらかじめ円を米ドルに両替し、そのドルで米国株を購入する方法 です。
一手間はかかりますが、
- 為替手数料を抑えやすい
- 両替のタイミングを分散できる
- 長期投資との相性が良い
という特徴があります。
円貨決済にメリットがある人
円貨決済は「初心者向け」と言われますが、
実際に メリットが大きい人 ははっきりしています。
円貨決済が向いているのはこんな人
- 米国株投資を始めたばかり
- まずは少額で試したい
- 注文操作で失敗したくない
- 為替や両替がまだ怖い
投資を始めたばかりの頃は、
コストよりも「続けられるかどうか」 の方が重要です。
私自身も、最初は円貨決済だったからこそ
「とりあえず買ってみる」ことができました。
投資初期は「コスト最適化」より「行動できるか」が大事
投資を始めたばかりの頃は、
手数料やコストを完璧に最適化するよりも、
実際にお金を投じて経験を積むこと の方が重要です。
円貨決済は、操作がシンプルな分、
- 注文ミスが起きにくい
- 両替で迷う時間が減る
- 投資そのものに集中できる
というメリットがあります。
この段階で複雑な手続きを嫌になってしまい、
投資をやめてしまう方が、
長期的にはよほど大きな損失です。
その意味で、
円貨決済は「初心者向け」なのではなく、
投資を継続するための選択肢 と言えます。
円貨決済の注意点
ただし、円貨決済には明確な弱点があります。
- 取引のたびに為替手数料がかかる
- 売却時にも為替手数料が発生する
- 投資額・回数が増えるほど不利になる
円貨決済は、
投資に慣れるまでの一時的な選択
と考えるのが現実的です。
外貨決済にメリットがある人
外貨決済は、
誰にとっても必須というわけではありませんが、
長期投資を前提とする場合は、
一度は検討しておきたい選択肢です。
外貨決済は、
投資スタイルが固まってきた人ほど向いています。
外貨決済が向いているのはこんな人
- 米国株・米国ETFを長期保有したい
- 積立投資を続ける予定
- 投資額が今後も増えそう
- コストを意識して投資したい
特に、
10年・20年と続ける前提の投資では、
外貨決済のメリットは無視できません。
投資額が増えてから差に気づく人は多い
外貨決済のメリットは、
投資を始めた直後よりも、
投資額が増えてきた段階で実感する人が多い です。
最初は、
「数百円の差なら気にしなくていいか」
と思っていたものが、
- 積立額が増える
- 保有期間が長くなる
につれて、
「毎回、確実に取られているな」
と感じるようになります。
この段階で外貨決済に切り替える人も多く、
長期投資家ほど
早く気づけた方が有利になる傾向があります。
外貨決済は、
投資スタイルが固まってきた人にとって、
コストを見直す自然な次のステップと言えます。
外貨決済は為替を完璧に読む必要はない
よくある誤解が、
「外貨決済は円高のタイミングを狙わないと損」
という考え方です。
実際には、
- 両替を分散する
- 定期的にドルを用意する
だけで、為替リスクは自然に平均化されます。
為替を気にしすぎて
投資そのものを止めてしまう方が、
長期的には大きなリスクです。
円貨決済と外貨決済の違いを比較
まずは、円貨決済と外貨決済の違いを
「手間・コスト・長期投資との相性」 という観点で整理します。
| 項目 | 円貨決済 | 外貨決済 |
|---|---|---|
| 両替の手間 | 不要 | 必要 |
| 為替手数料 | 高め | 安い |
| 売却時の両替 | 毎回発生 | 不要な場合あり |
| 長期投資との相性 | △ | ◎ |
為替手数料の差はどれくらい影響する?
私が為替手数料を意識するようになったのは、
米国株や米国ETFの積立を、
ある程度の期間続けるようになってからでした。
最初のうちは、
「数百円くらいなら誤差かな」
と思っていたのですが、
積立回数が増えていくにつれて、
毎回確実に取られている感覚が気になるようになりました。
特に、
投資額が増えてきたタイミングで、
「この手数料、20年続けたらどうなるんだろう?」
と考えたことが、
外貨決済を調べ始めるきっかけでした。
株価や為替は自分でコントロールできませんが、
為替手数料は
決済方法を変えるだけで改善できる
という点に気づいたとき、
考え方が大きく変わりました。
なぜ為替手数料は見落とされやすいのか
為替手数料は、
- 1回あたりの金額が小さい
- 株価変動ほど目立たない
- 注文画面で強調されない
という理由から、
ほとんど意識されません。
でも、
取引のたびに確実に取られているコスト
であることは事実です。
円貨決済と外貨決済で実際いくら違うのか
仮に、
10万円分の米国株を購入した場合、
- 円貨決済:約150〜200円
- 外貨決済:約20〜30円
程度の差が出ることがあります。
1回だけなら気にならなくても、
これを 毎月・何年も 続けたらどうでしょうか。
積立投資を続けると差はどう広がるのか
毎月10万円を
20年間積み立てた場合、
- 年間投資額:120万円
- 総投資額:2,400万円
為替手数料の差は、
数万円単位 になります。
さらに、
- 売却時の為替手数料
- 投資額が増えた後半部分
を含めると、
10万円以上の差 になる可能性も十分あります。
為替手数料の差を理解することが長期投資で有利になる理由
為替手数料の差を理解することの強みは、
「いくら差が出るか」を知ることだけではありません。
本当の価値は、
投資の中で自分がコントロールできる要素と、できない要素を切り分けられるようになること
にあります。
株価の上下や為替レートは、
どれだけ勉強しても正確に予測することはできません。
一方で、為替手数料は
「どの決済方法を選ぶか」
「どこで両替するか」
という選択によって、確実に減らすことができます。
長期投資では、
このような確実に改善できるポイントを一つずつ潰していく姿勢が、
結果的に大きな差につながります。
為替手数料を意識することは、
単なる節約ではなく、
長期投資家としての考え方を身につける第一歩とも言えます。
為替手数料は「確実に減らせるコスト」
株価や為替は予測できませんが、
為替手数料は自分で減らせます。
長期投資では、
この「確実に減らせるコスト」を放置しないことが、
結果にじわじわ効いてきます。
為替手数料は「見えない利回り」を削っている
為替手数料は、「コスト」として意識されがちですが、
長期投資の視点で見ると 利回りを静かに削っている要因 とも言えます。
たとえば、年5%のリターンを目指して長期投資をしている場合、
為替手数料で毎回数百円ずつ取られている状態は、
スタート時点からマイナスで走り出しているのと同じです。
しかもこのコストは、
- 相場が良くても
- 配当が増えても
必ず発生します。
株価の上下は自分ではコントロールできませんが、
為替手数料は「選択次第で減らせる数少ない要素」です。
長期投資では、
この“見えない利回りの差”が
10年後・20年後にじわじわ効いてきます。
米国ETF・インデックス投資を選ぶなら
決済方法を考えるときは、
何に投資するか もセットで考える必要があります。
米国ETF「VIG」
VIGは、
米国の連続増配企業に投資するETFです。
長期にわたって安定した配当成長を続ける企業が中心となっており、
値動きは比較的穏やかな一方で、
配当と株価の両面で成長を狙えるのが特徴です。
為替コストを抑えつつ長期保有する前提であれば、
外貨決済との相性が非常に良いETFと言えます。
iFreeNEXT FANG+インデックス
iFreeNEXT FANG+インデックスは、
GAFAMを中心とした米国の成長企業に投資するインデックスファンドです。
値動きは大きいものの、
高い成長性を重視したい投資家にとっては魅力的な選択肢になります。
安定型のETF(VIGなど)と組み合わせることで、
ポートフォリオ全体の成長性と安定性のバランスを取る考え方も可能です。
moomoo証券を分析専用口座として使うという選択
米国株投資では、
「どこで買うか」だけでなく
「どこで理解するか」 も重要です。
moomoo証券では、
- 米国株・ETFの財務データ
- 配当・増配履歴
- 機関投資家の動向
を無料で確認できます。
売買口座とは別に、
「分析・情報収集専用の口座」 を持つという考え方は、
長期で米国株投資を続けるうえで非常に有効です。
実際の売買は、
普段使い慣れている証券会社でシンプルに行い、
銘柄分析や情報収集は、
落ち着いてデータを確認できる環境で行う。
このように役割を分けることで、
投資判断の精度だけでなく、
長期投資に対する納得感も高まります。
米国株や米国ETFの分析に特化したツールを使いたい方は、
moomoo証券の分析機能を一度確認してみると参考になります。
よくある質問(FAQ)
円貨決済と外貨決済は結局どちらがおすすめ?
長期投資なら外貨決済、
短期・少額なら円貨決済が合理的です。
円貨決済にすると為替リスクはなくなりますか?
いいえ。
米国株はドル建て資産なので、
どちらを選んでも為替リスクはあります。
円安のときは米国株を買わない方がいい?
長期投資では、
為替よりも「継続」が重要です。
外貨決済は初心者には難しいですか?
最初は少し手間ですが、
1〜2回で慣れる人がほとんどです。
円貨決済と外貨決済は途中で切り替えても問題ありませんか?
はい、まったく問題ありません。
多くの人は、
最初は円貨決済で投資に慣れ、
投資額や保有期間が増えてきた段階で
外貨決済に切り替えています。
決済方法は一度選んだら固定ではなく、
投資フェーズに応じて見直してよいものです。
外貨決済はどんな人におすすめですか?
積立投資や長期保有を前提としている方には、
為替手数料を抑えられる外貨決済が向いています。
まとめ
円貨決済と外貨決済で迷った場合は、
「投資期間が短いか、長いか」を
判断軸にすると考えやすくなります。
円貨決済と外貨決済は、
どちらか一方が絶対に正しいというものではありません。
重要なのは、
「今の自分の投資フェーズに合っているかどうか」
という視点で判断することです。
投資を始めたばかりの頃は、
操作が簡単で失敗しにくい円貨決済が向いている場合もあります。
まずは投資に慣れ、継続すること自体に価値があります。
一方で、
積立投資を続け、投資額や期間が大きくなってきた段階では、
為替手数料の差がじわじわと効いてきます。
このタイミングで外貨決済を選ぶことは、
長期投資として非常に合理的な判断です。
私自身も、
最初は円貨決済からスタートし、
途中で外貨決済へ切り替えました。
為替手数料は目立ちませんが、
長期投資では確実に積み上がるコスト です。
そしてそれは、
数少ない「自分でコントロールできる要素」でもあります。
この記事が、
あなたが納得して決済方法を選び、
長期投資を続けていくための判断材料になれば幸いです。

